防水は、水の浸入を抑える働き
防水素材は、膜やコーティングなどによって水の浸入を抑えます。ただし、生地の性能だけで一着全体の防水性が決まるわけではありません。縫い目の処理やファスナーの構造、フード・袖口・裾の合わせ方も確認しましょう。
耐水圧の「mm」は、試験で生地がどの程度の水圧に耐えるかを示す指標です。降水量や、雨の中で着られる時間を表す数字ではありません。表示値だけから「この雨なら必ず濡れない」とは判断できません。
はっ水は、表面の水をはじく働き
はっ水加工は、生地の表面で水が広がりにくくなるようにする加工です。レインウェアでは、DWR(耐久はっ水加工)という言葉も使われます。はっ水加工だけを施した衣類が、防水仕様とは限りません。
使用や摩擦、汚れなどではっ水性が低下すると、表地が濡れ広がることがあります。この状態だけで、内側まで水が漏れているとは断定できません。表面の濡れ、汗による湿り、実際の浸水を分けて考えることが大切です。
透湿は、水蒸気を通す働き
透湿性は、生地を水蒸気が通り抜ける性質です。空気が通る「通気性」や、ファスナーを開けて空気を入れ替える「換気」とは区別します。透湿性があっても、汗の量や内外の温湿度によっては衣服内が蒸れます。
透湿度は、g/m²・24hなどの単位で表示されます。比較するときは単位だけでなく、試験方法や条件も確認してください。方法がわからない数値同士で、着心地の優劣を決めるのは避けましょう。
3つの働きを、使い方につなげる
選ぶときは、防水構造、はっ水加工、透湿性の表示をそれぞれ確認します。着用時はフードや袖口を調整し、暑くなりすぎる前に重ね着や歩くペースを見直しましょう。換気するときは、雨が入らないよう周囲の状況にも気を配ります。
表面の水はじきが弱くなったときは、製品の洗濯表示を確認してお手入れを。はっ水剤は表面の状態を整えるためのもので、破れや防水層の剥がれを修復するものではありません。


